組織の中で人の上に立つために必要なこと

会社に入って3年程度は、何をするにも初めての体験が多く、先輩や上司に助けられながら仕事を進めていたことでしょう。しかし、4年、5年と勤務するうちにだんだんと仕事に慣れてきて、日々の業務にも多少なりとも余裕が生まれるのではないでしょうか。早い人であれば既に部下を持っているかもしれませんね。

最近の若い人の中には責任が増えることを嫌って、「ほどほどの立場でいい」という人もいますが、会社としては平社員が増えるよりも、末端の人々をまとめ、引っ張っていくリーダー、つまり管理職が増えたほうが業務にも幅が出るため重宝されます。管理職は確かに責任も増えますが、その分行える仕事も増えるため、いやなことばかりではありません。

しかし、会社の経営者側から求められる「良い管理職」と、現場から求められる「良い管理職」の姿が、必ずしも一致するとは限りません。時には双方で相反する姿を要求されることもあります。

相反する姿を求められた時には「人の上に立つ人物」としてふさわしい姿を考えましょう。するとおのずと答えが出てきます。その例をご紹介します。

「リーダー」に必要とされる資質

1.主体性と行動力

基本にして重要なものです。しかしながら多くの人は、ある程度役職が上がると自分が負う責任の大きさを考え、あまり積極的には動けません。そのため、部下にいやな仕事を割り振ってしまうことがあります。しかしそれは無責任なことです。責任を負わねばならない時こそ前に出るのが頼れるリーダーです。

中には、部下に仕事を振り、手柄は自分のもの、失敗したときの責任は部下に押し付けるというような人物もいます。このような姿のリーダーは、現場の人間からはもちろん、経営者からも求められないことは言うまでもありません。

2.自己を客観的にみる力

どれだけ素晴らしいアイデアがあっても、自分や周囲の力量を過大評価した状態で進めては失敗します。リーダーには熱意と、それと同じだけの冷静さが必要です。

誰しも、自分自身のことは願望を含めて見てしまうものです。冷静に自己を見つめ、自分やチームの弱点を見つめ、改善点を出していける人は、現場からも経営者からも求められるリーダー像そのものです。

また、自分自身を客観視できるということは、自分が何を求められているのか?ということを理解しているということです。経営者が言葉には出さないものの求めていることをくみ取り、その意向に沿ったパフォーマンスを見せれば「よく気がつく人」として重用されます。

3.リスクマネジメント力

本来、リスクマネジメントはその組織のトップが行うものです。確かに、現場の人間が細かいところまで気を使っていては、行うべき作業も進まず、効率も悪くなってしまうでしょう。

しかし、だからといってリスクに対して無頓着であって良いわけではありません。経営者と現場の中間にいる管理職だからこそ、分かるリスクがあります。それに対し敏感になり、適切な教育を行えば現場の人間のクオリティも高くなります。

近年の情報化社会では、特に情報に関するリスクに気を払う必要があります。情報漏洩等の大事故を起こさないためには、情報セキュリティについて理解している必要があります。

その際も、他者を管理するためには、いわゆる「経営者視点」を身につける必要があります。さまざまな考え方を学んで、経営者からも現場からも求められる管理者になりましょう。

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