職場環境を守る計測器を紹介します

従業員の健康維持は、従業員自身だけではなく、企業にとっても大きな課題となっています。健康診断の実施はもちろん、一定規模以上の企業では、心の健康度合いを測るストレスチェックの実施も義務付けられています。今や「健康管理は個人の責任」とは言えない時代になっています。

従業員の健康を管理するためには、健康管理に関する福利厚生の充実はもちろん、職場環境の改善も欠かせません。そのため、多くの企業は従業員にとって少しでも働きやすく、健康的に過ごせる職場環境を維持することに努めています。

その中には、計測器を用いた環境維持方法があります。計測器は、通常、検査業務や物づくり業務において、物の測定や測量などをする目的で使われます。そんな計測器ですが、一般企業でも職場環境の改善を図るために活用されています。

では、具体的にどのような場面で計測器が用いられているのでしょうか?

受動喫煙防止のため

商品の値上がりや喫煙場所の制限などの事情により、タバコを吸う方は昔ほど多くありません。しかし、現代にも喫煙者は少なからずいます。

タバコは喫煙者が吸う主流煙よりも、他人が吸う副流煙のほうが、有害物質が多く身体に影響が生じやすいと言われています。受動喫煙防止のための措置は、企業の努力義務です。そのため、企業では、副流煙の吸引を防ぐ受動喫煙防止に努めています。

受動喫煙を防止する措置の一環として、職場の空気環境測定と適切な空気環境の維持が挙げられます。計測器は、空気環境の測定をする際に用いられます。気流をはかる風速計や、粉じん濃度をはかる粉じん計、一酸化炭素濃度をはかる一酸化炭素濃度計を使って、喫煙区域、非喫煙区域の気流や粉じん濃度、一酸化炭素濃度が適切であるかを調べます。

熱中症予防のため

屋外に限らず、屋内業務であっても、環境次第では熱中症になります。熱中症を防ぐためには、適切な職場環境の維持が欠かせません。多くの企業ではクールビズの実施や空調設備の利用、水分摂取徹底の呼びかけなどによって対策をしています。

厚生労働省からは、熱中症を防ぐための措置として、暑さ指数(WBGT値)の把握が勧められています。暑さ指数に関係している要素は、湿度、気温、日差しの強さの3つです。これら3つの数値をはかるために、計測器が用いられます。

暑さ指数をはかる計測器は、熱中症指数モニターと呼ばれています。持ち運び可能なポータブルタイプの製品もあるため、外出先で仕事をする場合はポータブルタイプを用意しましょう。

以上で紹介した計測器を使うには、レンタルする方法と購入する方法があります。数回の利用に限るならば、レンタルを利用したほうが低コストで済みます。しかし、継続的に使うならば、自社で購入してしまったほうが、最終的に支払う費用は安価になります。会社の方針や使用場面に合わせて、レンタルを利用するか、購入するかを決めましょう。

購入した計測器が必要なくなった場合、他企業に買取を依頼すると良いでしょう。中古計測器は、一時的な使用などの目的から需要があります。新しい計測器に買い換える時も、古い計測器を買い取ってもらうことで、買い替え経費を節約できます。積極的に利用しましょう。

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